神秘的でアーティスティックなビジュアルの「The Gardens Between」。トレーラーを一目見たときから、気になっていた本作。休日の昼下がりにサクッとプレイし、クリアまで到達したのでレビュー。
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唯一無二の時間操作型アクションパズルゲーム
本作では、主人公となる少女Arinaと少年Frendtが異世界に迷い込むところからスタートする。プレイヤーは、この二人を通じて、現実世界から異世界に迷い込んだ水上の島々を探索する。島々には二人の思い出が表現されたノスタルジックな物や風景があり、それらを通して二人の物語を紡いでいく。
日本文化を感じる独創的なアート
本作の最大の魅力の1つが、そのビジュアルアートである。開発元の情報によると、本作の設定やビジュアルは、スタジオジブリ作品や、枯山水の構図が着想の元になっており、日本文化の影響を受けているとのことだ。確かに、本作から漂うノスタルジックな雰囲気は、日本人の私にも違和感を感じない。
時間操作型アクションパズル
本作のゲームシステムは、時間操作の概念を取り入れたシンプルなステージクリア型のパズルゲームだ。台詞や説明文は一切登場しない。
プレイヤーは、直接的に、主人公のキャラクターを操作することはなく、あくまでも操作の対象は「時間」だ。プレイヤーは時間を進めたり、巻き戻したり(逆再生)しながら、地形ギミックに変化を起こし、二人をゴールに導いていく。ステージをクリアする度に、二人の思い出、記憶の断片が呼び起されていく。
難易度自体もそこまで高いものではなく、何度か試行錯誤するうちに、突破できるものがほとんどだ。ギミックのパターンもそれほど多くないが、終盤はユニークな解法もあって楽しめた。
ゲーム自体のボリュームは、普通にプレイすると5.6時間程度。決してボリュームが少ないとは感じず、クリア時には非常に心地よい読了感に包まれた。
プレイ時間:約5時間
プラットフォーム:PS4 on PS5
レビュータイミング:クリア後