神秘的でアーティスティックなビジュアルの「The Gardens Between」。トレーラーを一目見たときから、気になっていた本作。休日の昼下がりにサクッとプレイし、クリアまで到達したのでレビュー。
時間操作によるギミック異世界パズル
本作では、主人公となる男の子と女の子が異世界に迷い込むところからスタートする。まるで、ダリやエッシャーの絵画のような現実世界と空想世界が合わさったかのような不思議な世界観。このビジュアルこそが本作の最大の魅力の1つでもあるが、開発元の情報によると、本作の設定やビジュアルは、スタジオジブリ作品や、枯山水の構図が着想の元になっており、日本文化の影響を受けているとのことだ。確かに、本作から漂うノスタルジックな雰囲気は、日本人の私にも違和感を感じない。

本作のゲームシステムは、時間操作の概念を取り入れたシンプルなステージクリア型のパズルゲームだ。台詞や説明文は一切登場しない。
主人公が二人いるが、実は直接的にこのキャラクターを操作することはなく、操作するのは「時間」だ。プレイヤーは時間を進めたり、巻き戻したり(逆再生)しながら、地形ギミックに変化を起こし、二人をゴールに導く。ステージをクリアする度に、二人の思い出、記憶の断片が呼び起されていく。
難易度自体もそこまで高いものではなく、何度か試行錯誤するうちに、突破できるものがほとんどだ。ギミックのパターンもそれほど多くないが終盤はユニークな解法もあって楽しめた。
ゲーム自体のボリュームは、普通にプレイすると5.6時間程度。しかしボリュームが少ないとは感じず、クリア時には非常に心地よい読了感に包まれた。
The Gardens Between
プレイ時期:2023年4月
プレイ時間:約5時間
プラットフォーム:PS4 on PS5
レビュータイミング:クリア後
プレイ時間:約5時間
プラットフォーム:PS4 on PS5
レビュータイミング:クリア後
シナリオ
グラフィック
音楽
リプレイ性
良いところ
美しいアートスタイル
気になるところ
ややバリエーションの少ないギミック
3.5