「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」評価・レビュー

桃太郎電鉄

1988年にファミコンソフトとしてリリースされた「桃太郎電鉄」。その後も、様々なハードでシリーズを展開し、国民的パーティゲームの1つとなった本シリーズ。2016年にNintendo3DSでリリースされたのを最後に、しばらく発売されていなかったが、今回Nintendo Switchで最新作が登場。

タイトルは、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」。この度、フレンドとの対戦プレイが実現できたため、早速レビューする。

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国民的パーティゲームの面目躍如

私自身、このシリーズは、古くはファミコン、PCエンジン時代からプレイしているが、比較的最近のシリーズは未プレイであった。しかし、少年時代にこのシリーズをテレビの前で、友人同士でワイワイと遊んだことは記憶に残っており、心から大好きなゲームの1つである。

パーティゲーム、スゴロクゲームとして本シリーズを超える完成度のゲームは中々少ないのではないだろうか。

説明書不要の明快なルール

このゲームは、各プレイヤーが「社長」となり、サイコロを振って、日本各地の「目的地」目指して、最終的に一番のお金持ちになったら「勝ち」というシンプルでいて、めちゃめちゃ奥深いスゴロクゲームである。基本的なルールはもはや説明不要であろうが、シリーズが全くの初めてでも、ゲーム内で1年もプレイすれば、ある程度ルールが分かる敷居の低さもうれしい。コロナ禍で巣ごもり需要が高まる中、このように、老若男女誰でもプレイできる、分かりやすいパーティゲームが満を持してリリースされたのは素晴らしいことである。

また、私自身は、本シリーズが久しぶりだったので、昔とは変わった点がいくつか確認できた。例えば、「増資」システムがなくなっていたり、ボンビーも色々な種類が増えた。また、賛否があると思われるが移動系カードやぶっ飛び系カードに、「周遊系」のバリエーションが登場。これにより、目的地到着がかなり平易になるため、往年のルールに慣れた人にとっては、物足りないと感じることもあるだろう。

目的地が、大幅に増えているのは驚いた。自分の故郷がしっかり入っていると嬉しいものである。

オンライン対戦の実現

今回の最新作の目玉の1つはやはり「オンライン対戦」ができるようになったことだろう。基本的には、フレンドとの対戦プレイになるが、離れた友達とオンラインで遊べるようになった点は、非常に評価すべき点だろう。少年時代に「桃鉄」を楽しんだ大人も、これであれば、昔の友人と休日や空いた時間にお酒を片手に対戦が楽しめるというものである。もちろん従来通り、ローカル対戦にも対応している。

また今回、短時間に桃鉄を楽しむことが出来る「桃鉄3年決戦!」が用意された。「桃鉄3年決戦!」は通常と異なり、はじめから現金1億と移動系カードを持って、3年間だけプレイが可能なモードだ。本シリーズでは、どうしてもプレイが長時間になってしまいがちであるが、こうしたお手軽に楽しめるモードの追加も好印象である。

凶悪なキングボンビーは健在

凶悪さを増したキングボンビー

本シリーズでは「キングボンビー」の存在が名物であるが、今回も、キングボンビーの所業はとんでもなく凶悪である。10年プレイで9年目まで、独走トップ状態であっても、キングボンビーに取りつかれたら、たちまち半年ほどで最下位に転落することもあるほどである。

このゲームバランスが良いか悪いかは一概には言えないが、最後まで、展開が読めないのが本作の魅力でもある。

2021年2月現在、累計販売本数250万本(ダウンロードを含む)を突破!また、ユーザーがYouTubeに投稿した「桃鉄」動画の総再生回数が1億4,500万回を超えとのこと。

桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
プレイ時期:2021年1月
プレイ時間:約6時間
プラットフォーム:Nitendo Switch
レビュータイミング:4名「10年対戦」プレイ後 
面白さ
グラフィック
サウンド
リプレイ性
良いところ
王道のパーティゲーム
オンライン対戦モードの実現
気になるところ
キングボンビーの度を越した凶悪さ
4.2
パーティゲームの王様