突然ですが、PS4やNintendo Switchで遊べるお勧めの「メトロイドヴァニア」を紹介したいと思います。えっ!?「メトロイドヴァニア」って何のことかわからない!?そんな、あなたのために「メトロイドヴァニア」について、簡単に説明します。
まず、「メトロイドヴァニア」とは、ゲームのジャンル名になります。シューティングとかRPGとか、そういう類の派生形みたいなものです。名前の由来ですが、任天堂が1986年にリリースした「メトロイド」っていうゲームと、同じころコナミがリリースした「キャッスルヴァニア(日本版:悪魔城ドラキュラ)」っていうゲームから来ています。メトロイドも、キャッスルヴァニアも、横スクロールで探索型アクションですが、探索しながらマップを埋めていき、主人公のアイテム取得や成長をきっかけに、これまで行けなかったマップエリアに進めて、さらにマップを埋めていくというゲーム性が特徴で、非常に、奥深さと中毒性があります。
さて、そんな前置きは置いておいて、少しでもメトロイドヴァニアに興味があるなら、次の3つをお勧めします。3作品とも非常に有名なタイトルばかりでプレイ済の人も多いかもしれませんが、まだ未プレイの人は絶対に遊んでほしい作品になります。
1.Hollow Knight(ホロウナイト)
ぶっちぎりに第1番に紹介したいのは、この「Hollow Knight(ホロウナイト)」になります。本作は、インディータイトルということもあって、お値段なんと約1,500円。にもかかわらず、AAAタイトル級のボリュームと完成度を誇っていて、絶対にお勧めです。正直なところメトロイドヴァニア系の最高峰になってしまったかもしれない圧倒的な完成度と面白さです。私は、このゲームに、やりこみ含めて、約80時間くらいは費やしたと思います。ちなみに、PC、PS4、Xbox One、Nintendo Switchと幅広いプラットフォームで遊ぶことが出来ます。
特徴的には、王道のメトロイドヴァニアのスタイルを踏襲しつつ、広大なマップや豊富な探索要素があります。そしてこのゲーム、可愛らしい見た目とは裏腹に、かなり高難易度な部類のゲームに入ると思います。ちょっと油断すると雑魚敵にもやられちゃいます。もちろんボスは初見で倒すことは難しいでしょう。
でも、このゲームは、非常にアクションの手触りが良くて、コントローラの操作とキャラクターの動きがぴったりと馴染んでくるんです。だから、プレイを続けていくとどんどん上達して、何度もトライしたくなる。そして、そのうちに突破できるようになる絶妙なゲームバランスになっています。このゲームを「神ゲー」たらしめているのは、このあたりにあるのかもしれません。
クリアしても、裏ボスやアイテム収集などやりこみ要素の盛りだくさんで、何か1本だけメトロイドヴァニアというなら、これをお勧めします。
2.Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)
1位の「Hollow Knight(ホロウナイト)」と甲乙つけがたいレベルでお勧めなのが、こちら「Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)」ですね。これは、元々Xbox 360で発売されていたのですが、マイクロソフトが、競合のNintendo SwitchやPS4にも裾野を広げてくれたおかげで、自分もプレイするきっかけが出来ました。何気に、本作もクリアまで、50時間超はプレイしてしまいました。(笑)
この「オリとくらやみの森」は「ホロウナイト」と、どことなく世界観が似ていていたりします。アートワーク、そして音楽が驚異的に素晴らしいのも共通項。個人的に違いを感じたのは、「ホロウナイト」が「戦闘」に重きが置かれているのに対して、こちらの「オリとくらやみの森」は、純粋に「アクション」に重きが置かれています。
タイミングよくジャンプしたり、すばやく敵の攻撃を避けたりといった、なかなか繊細なコントロールさばきが要求されます。つまり、本作も思いのほか、高難易度な仕上がりになっています。プレイ始めは、あまりの難しさに戸惑うかもしれないですが、自由にセーブポイントを用意でき、何度も何度もリプレイが出来、上達するにつれて、面白さが加速度的に上がっていきます。
本シリーズ最新作「Ori and the Will of the Wisps」については、以下でレビューしているので、気になる方は、以下をご覧ください。
3.Bloodstained Ritual of the Night
最後にお勧めしたい、メトロイドヴァニアが「Bloodstained Ritual of the Night」です。メトロイドヴァニアの始祖ともいうべき「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」を作った五十嵐孝司が、Kickstarterで資金を募って制作した作品になっています。
もう「月下の夜想曲」ファンであれば、ゲーム画面を見ただけでプレイしたくなる作りになっています。そんな私も、もちろん本作をクリアまでプレイ済みです。このゲームも、PC、PS4、Xbox One、Nintendo Switchと幅広いプラットフォームで遊ぶことが可能です。
本作も、もちろんメトロイドヴァニア好きにとって、たまらないステージ構成やゲームデザインになっていますが、やはりレベル制がある点が、前2作との違いと言えるでしょうか。アクションゲームが苦手なひとでも、レベルを上げると何とかなるというデザインになっています。
また、このゲームは、とにかく武器アイテムや「シャード」とよばれる魔力の結晶の種類が非常にたくさん登場するのですが、武器やシャードを変えるとプレイフィールも変わるため、その点も遊びごたえに繋がっていると思います。
逆に欠点を上げるとすると、王道ゆえに、ストーリ、演出面が地味でやや古くささがある点ですね。しかし、それでもメトロイドヴァニアの古典として、王道の2Dアクションゲームとして、良い意味で久しぶりにゲームをしているなぁと感じられる1本。十分に面白い作品なのでお勧めいたします。
というわけで、個人的にお勧めしたいメトロイドヴァニア系のゲーム紹介でした。メトロイドヴァニアという枠にとらわれず、純粋にゲーム作品としてめちゃめちゃ面白いので是非プレイしてみてくださいね。
余談ですが、このサイトでレビューしている「深世海 Into the Depths」や「ENDER LILIES」なども、メトロイドヴァニア系だったりします。ぜひ合わせてご覧ください。