2020年11月PS5の発売に合わせて、PCモニター「BenQ EW3280U」を購入。約2か月間使用してきたのでレビューいたします。PS5などの次世代ゲーム機を買ったので、新しいモニターを探している方も多いのではないでしょうか。「BenQ EW3280U」を検討されている方に少しでもお役に立てればと思います。
バランス抜群、万能モニター
BenQ EW3280Uの基本的なスペックを見ていきましょう。
モニタサイズ | 32 インチ |
解像度 | 4K(3840 x 2160) |
HDR方式 | HDR10 |
アスペクト比 | 16:9 |
パネル種類 | IPS |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 5ms ※GtoG |
入力端子 | HDMI2.0 x 2、USB Type-C x 1、 DisplayPort x 1 |
スピーカー | 搭載(2.1Ch) |
リモコン | あり |
幅x高さx奥行き | 726.9 x 523.1 x 204.1 mm |
重量 | 8.1 kg |
個人的に、初めての4Kモニターだったのですが、BenQ EW3280Uは32インチと大型サイズで高精細な4Kがしっかりと感じられる画面サイズというところがポイント。
4Kという大画面ということで、これまでデュアル・ディスプレイなどで仕事をしていた人も、この1枚で事足りることになり、デスクワークが快適になります。
個人的にも、在宅ワークなどの仕事で使いたかったため、入力端子の種類も必要十分な数が揃っているところや、動画を鑑賞する上で標準でスピーカを備えているところも便利でGoodですね。
モニターが小さいと4Kの恩恵を感じにくいため、4kモニターを検討している人は、最低でも31インチ以上がお勧め。
PS5(プレステ5)用途で購入する場合のポイント
PS5(プレステ5)用途で本製品を検討するにあたってのポイントをまとめてみました。
PS5側は「4K/120FPS」の描画性能があることになっています(カタログ上は、8Kにも対応とありますが、いったん8Kは置いておきましょう)。
せっかくPS5向けにモニターを購入するならば、この4K/120FPSの描画性能を生かせるモニターが欲しいと考える方が多いと思います。
「4K」=高精細・美麗、「120FPS」=高速描画・滑らか(”ヌルヌル”)といったイメージ
ではこのBenQ EW3280Uが、PS5側の「4K/120FPS」を出力するのに十分なスペックを備えているのかというところがポイントになると思います。
結論としては、残念ながら、このBenQ EW3280Uは、「PS5の4K/120FPSを完全に満たすことが出来ない」ということになります。満たせないのは、「120FPS」の方になります。
BenQ EW3280Uは、前述の基本スペックの通り、リフレッシュレートが「60hz」となっています。つまり、どんなにPS5やパソコン側が頑張っても(例えば、120FPSのフレームレートで送信していたとしても)、このモニターでは、60hz=上限60FPSの描画しか実現できないことなっています。
「リフレッシュレート」とは、液晶ディスプレイの画面全体が1秒間に何回更新されるかを示す数値。単位はHz(ヘルツ)で、多くの標準的なディスプレイは60hz。
また、4K/120FPSを実現するためには、モニター側に「HDMI2.1」という新しい規格の入力インターフェイスが必要になり、そもそもHDMI2.1を備えたモニターが、2021年1月現在においても、ほとんど発売されていない現状にあります。仮に発売されていたとしても、現時点ではかなりの高額商品となっているはずです。今回紹介している「BenQ EW3280U」も「HDMI2.1」未搭載です。
したがって、このBenQ EW3280UをPS5など次世代機向けに購入する上では、上限60FPSを許容できるかどうかということになるのですが、それはプレイするゲームジャンルやプレイスタイルによって決まってくると思います。
例えば、「Call of Duty」などのe-sportsタイトル、競技系高速TPSやFPSゲームを本気で楽しみたい方は、このモニターは適切ではないかもしれません。そのような方には、やはり4Kを諦めてでも、120hz以上の出力が可能な高リフレッシュレート・モニターを選択すべきと思います。
一方で、「Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)」や「サイバーパンク2077」などのグラフィックを売りにしたRPGやアドベンチャーゲームなど、PS5の持つ高精細なグラフィック表現を存分に発揮したソフトを中心にプレイする方には、このBenQ EW3280Uは最適解になると思います。
また、PS5側の「4K/120FPS」という性能値は理論値で、実際のところ多くのソフトは「4K/60FPS」でプレイする形になると思いますし、レイトレーシング等、映像表現が優先された場合は「4K/30FPS」のゲームタイトルも多い状況です。
そして、そもそも人間の認知能力にも限界があるため、60FPSあれば、通常のゲームプレイやゲームタイトルにおいては、問題なくプレイできると思います。例えば、個人的にもPS5で、「Dead by Daylight」や「スパイダーマン」等を本製品でプレイしていますが、何一つ支障もなく快適に遊ぶことが出来ています。
結局、PS5であっても多くのソフトが「4K/60FPS」4K/120 FPSに対応したモニターは「時期尚早」通常のゲーマは、フレームレートは「60FPS」あれば十分
まとめ
BenQ EW3280Uは、「4K/60FPS」が実現でき、PS5用途はもちろん、主にグラフィック重視のゲームをプレイする場合や、仕事や動画鑑賞などの多目的な用途に向いていると思います。価格帯も高級な部類になりますが、その分、満足度が高く隙のない非常にバランスの良い製品と言えます。
- PS5等の次世代ゲーム機の超美麗グラフィックスを存分に満喫したい方
- 特にRPGやアドベンチャー等のゲームを多くプレイされる方
- テレワークでデスクワークされている方
- 趣味で写真や動画の編集したい方(パネルがIPSなので、現実の色に近い)
- NetFlix等の動画サービスで動画鑑賞を楽しみたい方
- オンラインマルチ対戦の高速TPS/FPS系のゲームを本気でプレイしたい方(グラフィックよりも、フレームレート重視)
- デスクの奥行が狭い方(サイズが大きいため、ある程度の距離やスペースが必要)
- 次世代「HDMI2.1(4K/120FPS)」に拘りたい方
補足:お勧めモニターアーム(BenQ EW3280Uにも対応)
BenQ EW3280Uは、32インチモニターということで、サイズも大きく、重量もそれなりにあります。自宅のデスクを少しでも有効活用したい方には、モニターアームの利用がお勧めです。
ただ、どんなモニターアームでも良いわけではなく。BenQ EW3280Uは重量が8.1Kgあるので、その重量に耐えられるモニターアームを選ぶ必要があります。
個人的にも利用しており、おすすめなのが、言わずと知れた「エルゴトロン」のモニターアーム。耐荷重が11.3Kgなので、BenQ EW3280Uでも問題なしというわけです。
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