【PS5/PS4厳選ソフト】一人(ソロ)プレイ・一人称/三人称 限定 | 心揺さぶるストーリ重視ゲーム

ゲームおすすめ

ここでは、PS5/PS4で登場したゲームの中で、主に、一人(ソロ)で遊べて、とりわけ「感情を揺さぶる」「ストーリ重視」であると思われるTPS/FPS視点の作品を個人的な主観で選んでみました。

ぜひゲーム選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

  • ひとり(ソロ)で遊べる
  • シナリオ重視
  • アクション・アドベンチャー

以下の紹介順は、特にランキングを意識したものではありません。今後も、随時おすすめの作品を追加していきます。

TPS(三人称)視点

Death Stranding(デス・ストランディング)

本作は、あのメタルギアソリッドシリーズを手掛けた小島監督が独立後、満を持してリリースした異色のSF作品。
本作では、あの「ホライズンゼロドーン」と同じゲームエンジンを使っているとのことで、その地形や環境を構成するビジュアルの凄まじさが目を引きます。

本作は、ノーマンリーダス扮する主人公サムが伝説の「運び屋(配達員)」となって、入り組んだ地形を様々な手段で乗り越えて、物資を目的地に運んでいくゲームです。石や草、空気がそこにしっかりと説得力を以て存在しており、主人公の手足を通じて、プレイヤーにその感触が伝わってくるような感覚は、まさにこのゲームならではと言えるのではないでしょうか。

また、本作の魅力は、緻密に構成された圧倒的な世界観。一つ一つのオブジェクトや、事象に意味付けがされており、物語を進めていく中で1つ1つ丁寧に解説され、伏線が回収されていきます。

プレイヤーの想像にゆだねるゲームが多い中、しっかりと解説されていく様は、個人的には心地よい読了感があり好印象でした。このあたりは、小島監督の狂人的な創造性で確立しているといってよいでしょう。

プレイ時間も、メインシナリオを中心に進めても、50時間程度は遊べ、挿入される楽曲や美しいビジュアルと相まって、極上の時間を体験することが出来ると思います。


途中ムービー演出が多いことや、斬新すぎるゲーム性に、好き嫌いが分かれそうな一面もあるゲームですが、映画のような美しいシナリオに身をゆだねて、じっくりとこの世界に身をゆだねて、小島ワールドを堪能してみてほしいです。間違いなく、ゲーム史に残る異色作であるので是非、色々な方に手に取ってほしいですね。

2021年秋には、本作のディレクターズカット版もリリースされ、PS5を所有している方であれば、さらに向上した映像美や、より一層遊びやすくなったシステムなど、本作をより深く楽しめることでしょう。

The Game Awards 2022では、本作の続編にあたる「DS2(仮称)」がシマネティックトレーラーとともに公開。ゲームエンジンには、「DECIMA」が採用され、圧倒的な映像美も期待。本作の続報が今から楽しみですね!

 

人喰いの大鷲トリコ

2016年にリリースされた「人喰いの大鷲トリコ」も、PS4を持っているなら、間違いなくプレイしてほしい作品。本作は、「ICO」「ワンダと巨象」などを手掛けた上田 文人監督の作品。

発表から10年ほどの歳月をかけて開発されており、難産中の難産であったことから、発売前は不安の声もありましたが、いざ発売されてみるとその世界観やシナリオの素晴らしさに多数の絶賛の声。

トリコというまるで犬や猫のような巨大な生き物「大鷲トリコ」と、主人公の少年が廃墟と化した城から脱出するゲーム。はじめは、ぎこちないトリコとの関係性も、次第に心が通い、一心同体のような関係性に。

目を見張る廃墟の造形美と息をのむ演出まるで生きているとしか思えないトリコとの物語は、その衝撃的な結末にもはやゲームであることを忘れ、しばらく放心状態でエンディングを迎えたほどの感動を覚えた記憶があります。

このゲームは、広大な空間を描き切るためPS4の性能の限界に挑んでおりフレームレートの問題など、技術的な問題も抱えていますが、「ICO」や「ワンダと巨象」の世界観が好きだった方はもちろん、動物好きにも、間違いなくお勧めできる1本と言えるでしょう。

DAYS GONE | デイズ・ゴーン

人間社会が崩壊した後の世界で、謎のウイルスの蔓延でフリーカーと呼ばれる感染者(ゾンビ)から生き延びる「パンデミック」「ポスト・アポカリプス」 な世界観を描いた傑作「DAYS GONE」。

主人公ディーコンが、圧倒的な数のゾンビから逃げ惑う、ド迫力のゲームトレーラーが印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

世界観が似ているゲームとしては、「The Last of Us(ラストオブアス)」がありますが、荒廃した山林をバイクで走り、資材を集めたり、ゾンビや生存者と格闘するサバイバルなシーンは、海外ドラマの「ウォーキングデッド」を彷彿とさせます。

ゲームシステムとしては、「TPS」形式、「オープンワールド」で構成されており、先が気になる魅力的かつ十分なボリュームのメインストーリのほか、賞金首を倒したり、生存者を救出するなどの様々なサイドミッションが用意されています。

また、本作では移動手段がバイクですが、ガソリンの概念がある通り、本作では、武器の弾丸等、資源(リソース)管理も特徴の1つです。物資を集めてクラフトしたり、成長要素があったりと、様々なゲームの良い部分を集めたような印象があり、まさにPS4の成熟期のゲームとしてふさわしいボリューム満点の「遊び」が詰まっています。

本作の最大の見せ場は、ゲームトレーラーでも有名になったゾンビ大群との死闘でしょう。様々な武器や仕掛け、そしてマップのギミックを利用して、ありとあらゆる手段で闘い抜くゲームプレイは、なかなか他のゲームでは味わえない緊張感と面白さがあります。せっかくの見せ場ながら、ゲームの中盤以降にならないと登場しないのが、やや残念ではあります。

前述の通り、 ポスト・アポカリプス な世界観のゲームや映画が溢れている中でも、本作はそのど真ん中直球勝負な作品になっており、こうした世界観が好きな方には間違いなくプレイして欲しい一作と言えるでしょう。

GHOST OF TSUSHIMA | ゴースト・オブ・ツシマ

心を揺さぶる作品として絶対に外せない一作として「GHOST OF TSUSHIMA」もお勧めとなります。

本作は日本を舞台にした本格的なオープンワールドゲームということで、発売前から期待されておりましたが、海外のゲームスタジオが制作したにも関わらず、日本人よりも日本のことを日本らしく描写している点が随所に感じられ、魅力的なストーリと相まってゲーム序盤から一気に物語に引き込まれていきます。

ゲームシステムとしては、1274年のモンゴル帝国(元朝)と高麗の連合軍による日本侵攻(文永の役)を舞台に、「TPS」形式、「オープンワールド」で構成されており、剣劇アクションを取り込んだ、ストーリドリブンのアクション・アドベンチャーとなっています。

アクションの難易度自体は、中程度で、決して「死にゲー」と言われるような難度ではなく、誰でも心地よく剣劇が楽しめるレベルになっている印象です。

2021年8月には、PS5/PS4用に本作の完全版である「Ghost of Tsushima Director’s Cut」がリリースされており、新たなマップとシナリオである「壱岐」編が追加されており、今から本作を遊ぶ方はこちらがおすすめです。

本作の詳しいレビューは、以下も参考にしてみてください。

GHOST OF TSUSHIMA

 

 

Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)

ストーリ

近未来、アメリカ、デトロイト。人間とほぼ見た目の変わらないアンドロイドが製造され、労働の新たな担い手として活躍するようになっていました。人間はつらい労働を肩代わりさせて、新しい経済発展につながっていきますが、その一方で失業率が高まり貧富格差が拡大、社会問題になっていました。

アンドロイドのせいで職を失った人々の反アンドロイド感情が高まっていき、排斥運動にまで発展してしまいます。そんな折、家庭用アンドロイドが所有者を殺害、人質をとって立てこもる事件が発生します。犯人のアンドロイドは、まるで自分の意志と感情を持ったかのように振る舞い『変異体 』と呼ばれるようになりました。

『変異体』は各地に出現し、あるものは所有者から逃げ出し、あるものはアンドロイドの人間からの解放を呼びかけます。あまりにも人間たちにそっくりなアンドロイドは、はたして単なる『便利な機械』なのでしょうか?新たな問題がアンドロイドの発展した社会に突き付けられていきます。

ゲームシステム

主人公は3人で、プレイヤーはコナー、カーラ、マーカスのキャラクターのそれぞれ3人の視点でプレイしていくことになります。

プレイヤーの行動と選択で状況が変化しますが、展開によっては割と重要な人物が死亡したりします。それでもゲームオーバーの概念がないので、ストーリーはそのまま進んでいくことになります。

選択するシーンも場合によっては制限時間が設けられたシビアなタイミング付きであることもあり、アクションではQTE(クイック・タイム・イベント)が多いので、非常に緊張感のある仕様になっています。ギリギリまで悩んで選んだ判断が思い通りの選択肢になったかどうかは、すぐにはわからないことも多く、後々ストーリーにどう影響したか分かるまでドキドキすることもしばしば。まるでゲーム中のキャラクターと同じ気持ちになるような没頭感があります。

QTEがシビアに感じられる場合は、『OPTION』からいつでも難易度の変更は可能です。選択肢に後悔しても、やり直しはそのチャプターまで戻って変更は可能ですが、変更後はそのままチャプターを続けてプレイしていかないと反映されない仕様になっているので注意が必要です。

ゲーム中の分岐が非常に多彩に用意されていて、ちょっとした行動で違う変化が起こることもしばしばあります。制限はあるものの、基本動ける範囲内では調べたり、アクションを起こせるシーンの自由度は高めです。

最初に遊んだ時は、プレイヤー1人1人によって違う物語を歩んでいると思えるほど、多彩なストーリー変化があります。クリアした章はフローチャートが表示され、オンラインであれば世界中の何パーセントが自分と同じ選択肢を選んだのがが、わかるようになっています。

次世代の革新的アドベンチャーゲーム

AI技術やロボットが発展した社会でどんな問題が起こるのか、ゲーム中調べられる記事や資料を読むと、リアルな現実を下敷きに世界観が綿密に作り上げていると感じるデティールがそこかしこに見られます。貧しい暮らしの人々とアンドロイドの関係など、現実にAIの労働の肩代わりもニュースの話題になりつつあるので、決して単なるフィクションとは感じないでしょう。


私たちが自分そっくりのロボットとどう向きあっていくかが、このゲームの大きなテーマですが、これを巡り多くのキャラクターの様々なドラマが多彩で濃密描かれているのが本作の魅力です。上質な社会ドラマの中をそのままプレイしているような没入感を得たい人におすすめです。

Stray

2022年夏に登場した、「猫」を主人公にした3人称視点のアドベンチャーゲーム。愛くるしい猫の姿とは裏腹に、世界観はディープな”サイバーパンク”が舞台になっております。すでに人類がいなくなって、謎のロボットが闊歩する荒廃した世界で、相棒のドローン型ロボット“B-12″とともに、地下世界からの脱出を目指します。

ゲームシステムとしては、大きくは、随所にちりばめられたパズル要素、そしてコレクションアイテムの探索・収集要素、、時折登場する謎の生物とのアクション・ステルス要素、そして街中のロボットとの会話によるアドベンチャーパート要素で構成されていて、いずれの要素も、決して新しいシステムということではなく、やや平凡な印象に仕上がっています。

圧倒的な映像美と、製作者のこだわり抜いた作込みによって構築されたサイバーパンクの街並みをただ歩き回るだけで色々な考察が脳裏をよぎり、この世界観にどっぷりと浸ることが出来ます。

クリアまで5,6時間のほどよいボリュームの体験なっており、エンディングは非常に爽快で、心地よい読了感に包まれます。まさに、ゲームをプレイする時間が少ない方にもお勧めしたい一作ですね。

STRAY

国内では、ダウンロード版のみの販売となっています。パッケージ版は海外版のみで販売されていますが、「日本語」選択も可能なので、パッケージ版でプレイしたい方は海外版を購入するのがお勧めです!

FPS(一人称)視点

GOD OF WAR | ゴッド・オブ・ウォー

あの「GOD OF WAR」シリーズがPS4へ。

GOD OF WARと言えば、過去作(特にGOD OF WAR3)もゲーム史に残る名作となっていますが、本作も、2018年度のゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いており、再びゲーム史に残る傑作に仕上がっています。

過去シリーズにあった、斜め上からの見下ろし型ではなく、本作からは装いも新たにTPS形式でのリブート作品に。また本作からは、セミオープンワールド形式が取り入れられ、一切のローディング無しでプレイできるという技術的な試みも注目されました。

過去シリーズは、ギリシャ神話を舞台に主人公クレイトスと神々との闘いを描いた物語でしたが、本作では、迫力のある戦闘はさらに磨きをかけつつも、北欧神話の世界を舞台に、主人公クレイトスとその息子アトレウスの親子関係の機微な描写も魅力の1つになっています。

未熟な少年アトレウスが、クレイトスとの旅路の中で成長し、ある時は父親クレイトスに甘え、ある時はクレイトスを支え旅路を切り開いていく。作中は、そんな心の琴線に触れる描写に満ちています。過去作の熱血、怒り爆発のクレイトスも魅力でしたが、今回の少し老いて人間味すらあふれるクレイトスの描写もグッとくるポイントですね。

また、ゲーム序盤に、主人公クレイトスと、謎の男の激戦のシーンがあるのですが、ここもまたゲーム史に残る名場面。初見の時は、あまりの唐突で衝撃的な演出に鳥肌が立ちました。ここのシーンは本当にすごいので、ぜひプレイして確かめてほしいですね。

ゲームの戦闘は、 斧を片手に遠隔攻撃や近接攻撃を繰り返し敵をなぎ倒していきます。しっかりと敵に攻撃をかわす等のアクションが必要で、比較的、難易度が高いゲームなので、アクションゲームが苦手な方は、難易度:イージーで始めるのも良いかもしれません

現在PS4を持っていて、GOD OF WARシリーズを未経験の方は、必ずやプレイして欲しい傑作です。

続編「God of War Ragnarok(ラグナロク)」もリリースされており、こちらも、ストーリ、ボリューム、世界観、全てにおいてゲーム史に残る名作に仕上がっております。

「GOD OF WAR」の正統続編に位置しているので、ぜひ併せてプレイして欲しい一作です。

METRO EXODUS | メトロ エクソダス

核戦争後のロシアの「ポスト・アポカリプス」を描いたメトロシリーズの最新作「METRO EXODUS(メトロ エクソダス)」。本シリーズは、小説を原作しており、過去作品の『メトロ2033』『メトロ ラストライト』に続き、主人公アルチョムの視点で安住の地を求めて旅路を描いたFPSゲームとなっています。

過去作品同様、本作品もストーリに重きを置いたシングルプレイゲームになりますが、今回はセミオープンワールドの形式をとっています。そして、今回も、リーダ的存在であるミラー大佐をはじめ、多くの個性的な仲間とともに、放射能で汚染され、退廃したロシア各地を列車「オーロラ号」で巡りながら各所で探索と冒険を繰り広げていきます。

過去作シリーズが鬱屈とした閉鎖的な「地下鉄」を舞台に物語が進められていたので、今回から少しテイストが変わったと感じるかもしれません。

ゲームプレイは、各舞台に散らばる施設や廃墟をくまなく散策していく形になりますが、様々なクリーチャー、ミュータントが襲ってきます。本作の特徴でもありますが、所持品には制限があり、回復薬な弾丸も限られているため、常に残数を意識した「資源管理」が重要になります。また、ゴーグルが曇ったり銃が詰まるといった演出あり、それをわざわざ直すというアクションを行う必要があります。このあたりの不自由さは、面倒という声もある一方で、このゲームの緊迫感やリアリティを一層高めています。

上質なストーリ展開と、胸が熱くなるクライマックス、そして緊迫感のあるサバイバル要素。PS4の後期にリリースされたメトロ エクソダス。PS4を所持しているならば、必ずやプレイすべき名作です。

また、本作には、追加DLCが2本リリースされており、第1弾が「2人の大佐」、第2弾が「サムの物語」。これらのDLCも本当に素晴らしい出来栄えになっており、本編クリア後には是非プレイして欲しい内容です。

過去作品の『メトロ2033』『メトロ ラストライト』もPS4でリマスター版がリリースされているので、本作が気になった方は、まずはこれら過去作からプレイすることをお勧めします。

PS5版のコンプリートエディションは、初めから追加DLCが含まれています。