「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」評価・レビュー

ゼルダの伝説 神々のトライフォース
ゼルダの伝説 神々のトライフォース

1991年にSFC用ソフトとしてリリースされた「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」を30年ぶりにプレイしてみた。オリジナルのカートリッジを保持していなくても、今ならNintendo Switch の「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」でプレイすることが可能。自身も少年時代にクリアしたはずではあるが、完全に記憶がなくなっているため、実質初見に近い形でプレイ。

ゼルダの伝説シリーズは、最も古い作品はファミコンのディスクシステム用ソフトになるが、それ以降、新作、リメイク含め、多数のシリーズ作品が登場している。本作は、そのゼルダの伝説シリーズの中でも、言わずもがなの歴史的傑作作品であるため、もはやこの作品をレビューすること自体がナンセンスではあるが、改めて現在の感覚でレビュー。

原点にして最高レベルの傑作

2017年のNintendo Switch発売のローンチ時にリリースされ、ゲーム史に残る超名作となったゼルダの伝説「ブレス オブ ザ ワイルド」。これをきっかけにゼルダシリーズのファンになった方も多いと思うが、その原点にもあたる作品がこの「神々のトライフォース」だ。「ブレス オブ ザ ワイルド」と違い、本作は見下ろし型のゲーム画面である。また、独特の色使いのドット絵や可愛らしいキャラクターデザインが功を奏し、SFCゲームだからと言って、今でも十分に通用するグラフィックになっている。

私はある程度ゼルダの「文法」を知っているので、そこまで謎解きに悩むことはないが、やはり本作もパズルの難易度もデザインが絶妙である。ゲームを進めていくと手に入るアイテム。そしてそれを使わせてトリックをクリアしていく。そのバランスが素晴らしすぎる。一気にアイテムが登場すると、プレイヤーは混乱をきたすが、少しずつアイテムを開放し、謎解きに生かす。時には、そんな使い方もあったかと感嘆させられるのもゼルダの遊びの醍醐味である。

もちろん30年ほど前のゲームなので、現代ゲームと比べると演出が簡素であったり、不親切と感じる部分もあるが、理不尽な点がなくストレスが無い。マリオが、毎回クッパに捕らわれたピーチ姫をマリオが救いに行くという定番のストーリ。ゼルダも、まさにそうした古典的ストーリがシリーズを通して繰り返される。でもそれで良いのではないかと思わされるほど、完成されたゲームなのだ。

まとめ

同じレトロゲームでも、PS1などのゲームは、初期のテクスチャーの粗いポリゴンゲームが多く、正直なところ現在それらをプレイすること自体がなかなか厳しいものであったりする。その点、SFCのゲームは、ドット絵ゲームが黄金期の時代であったこともあり、グラフィックに関しては、今世代にプレイしてもそこまで抵抗が無い。実際、今でもこうしたドット絵ゲームがインディ等から多数登場している。今後も、本作のみならず、こうした古典的名作にも触れていきたい。

ゼルダの伝説「ブレス オブ ザ ワイルド」で初めてゼルダをプレイした方にも、ぜひ本作に触れてほしい。

 

ゼルダの伝説 神々のトライフォース
ゼルダの伝説 神々のトライフォース
プレイ時期:2020年5月
プレイ時間:約25時間
プラットフォーム:SFC(Nintendo Switch Online)
レビュータイミング:クリア後
面白さ
グラフィック
シナリオ
音楽
リプレイ性
良いところ
歴史的名作
今プレイしても通用する
最高の音楽
気になるところ
特になし
4
歴史的名作